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三月も半ばを過ぎ、春を間近に迎えながらもまだまだ寒さの続く冬のある日。 かがみは泉家を訪れた。 「おーっす。寒いねー」 「いらしゃーい。さ、上がって上がってー」 セーターの上に半纏を重ねたこなたにうなずいて返し、彼女の部屋へと進みかけるが、 「あ、和室行っててよ。コタツつけてるから」 「え? ……ああ、うん」 台所に向かうこなたに制され、思い出した。 今日は彼女以外に誰もいないのだった。 勝手知ったる人の家。迷うことなく廊下を歩き、目的の部屋のふすまを開けて中へと入る。 「――ふぅ」 ほっと一息。 エアコンでほどよく暖められた空気が、冷えた身体を包み込む。 上着を脱いで、ハンガー等はないので適当に丸めて荷物とともに床に置く。 コタツに入って足を伸ばし、座り心地を確かめるように軽く身じろぎ。正座の姿勢で落ち着いた。 「うー、あったか……」 ぺたり、天板に頬を預けてつぶやく。 しばらくそのままぼんやりしていたが、聞こえてきた足音に反応して身を起こす。 「ふあー、台所は寒っむいねぇー」 開け放しておいたふすまを抜けてこなたが姿を現した。 両手に抱えたおぼんには、みかんの入ったかごと二人分の湯呑み。 「悪いわね」 「いやいや」 おぼんをコタツの上に載せ、ふすまを閉じるとこなたもいそいそと潜り込む。 かがみの向かいではなく左隣。 部屋の角に置かれたテレビを二人で眺める形だ。スイッチは入っていないが。 「生き返るねぇー」 先ほどのかがみと同じように、天板に顔を押し付けるこなた。 見事に平らに潰れたほっぺたが柔らかさを主張している。 緩んだ顔といい、丸められた背中といい、本当に猫のようだ。 ぴこぴこと揺れるアホ毛は、さながら尻尾か。 「……、もらうわね」 なんとなく生まれた気恥ずかしさをごまかすように、湯呑みに手を伸ばし取り寄せる。 緑茶。残念ながら茶柱は立っていない。 湯気を立てるそれに息を吹きかけ、一口。 「ほっ……」 まろやかな渋みとほのかな甘みが喉を通り抜け、じんわりとした熱が胃の奥を中心に広がる。 かがみは思わず頬を緩めた。 それを見て、こなたはかすかに目を細める。 「かがみはさ、」 「ん?」 「冬は好き?」 唐突かつ脈絡のない質問にも、もう慣れた。 ん、と湯飲みを置き、少し考えて口を開く。 「そうねえ……寒いのは苦手かな」 「夏生まれだから?」 「ああ、そうかも」 ふーん、と、姿勢をそのままみかんに手を伸ばすこなたに、かがみは逆に問いかける。 「あんたは? 冬と夏」 「冬」 即答したこなたは、みかんの皮を剥くでもなく、手の中でもてあそんでいる。 「……ちょっと、意外ね」 「いや~、クーラーが人類の至宝だっていうのに異論はないんだけど、やっぱコタツの魔力には 敵わないっしょ」 ようやくにして頭を起こし、こなたは無駄に力説する。どこからクーラーが出てきたのか。ため息。 「また何かのアニメネタか?」 「コタツ形式の冷房ってできないのかな」 「暑苦しいだけだろ」 やれやれ、とお茶をもう一口。 湯呑みを置いて、吐息で笑う。 「……ま、私もコタツは好きだけどね」 「でしょー」 くふくふと笑い、こなたはみかんを剥き始めた。 かがみもかごに手を伸ばしかけたが、なんとなくやめて、代わりにコタツの中へと引っ込める。 「そうね。コタツにストーブ。鍋料理とか、焚き火に焼き芋とか、あとお風呂もかな。 暖かいものが楽しめるって考えると、冬もいいかなって思うわ」 「人肌もね」 皮を剥き終えたみかんをそのままに、こなたがつぶやく。 「え……」 いつの間にかコタツの中に滑り込んでいたその手が、かがみの手を取った。 果物を触っていたためか、少しひんやりとしている。 「あったかいよ」 こなたからは、そうであろう。かがみの方は熱い湯呑みに触れていたのだし。 「ちょっと……」 「な~に?」 笑いを含んだ疑問符とともに、もう一方の手も伸びてきて、やわやわと揉んでくる。 かがみの背筋に何かが走った。 「冬は、好き?」 「……まぁ」 「コタツは?」 「……好き、だけど」 「あったかいもんね」 「……うん」 いつしか冷たい感覚は消えうせ、むずがゆい暖かさに指先が包まれている。 むずがゆいが、不快ではない。 「あったかいの、好き?」 「…………ん」 「……私の手、あったかい?」 暖かい。 だがコタツの外で空気に触れている頬の方が、今は熱い。顔を背ける。 「こっち見てよ」 「っ……!」 妥協案として、目線だけを戻す。 こなたはいつものニヤニヤ笑いではない、優しい微笑を浮かべていた。 かがみの頬が熱を増す。 「みかん……」 「ん?」 「……食べないの?」 耐え切れなくなりそうで、話題を変える。が、 「みかんと緑茶ってっさ、あんまり相性よくないよね。あったかくないし」 「あんた、自分で出しといて――」 「だからさ、」 かがみの言葉を遮って、こなたは顔を近づける。 「今はまだ、だいじょうぶ」 「なに、が……」 わかってはいる。なら聞くなというのは、かがみには無理な注文だ。 少しだけ視線を下げると、はい正解、とばかりに猫口から赤い舌先がちろりと顔を覗かせ、 引っ込んだ。 「あったかいと思うよ?」 「……」 「あったかいの……好き?」 もはや顔全体が熱い。耳にまで及んでいる。 だから熱はもう十分――そうは、思わなかった。思えなかった。 「…………す、き」 「んふっ?」 蕩けたように微笑むこなたの顔がさらに近づき、目を閉じた。かがみも閉じる。 そして温もりが訪れた。 「ん……」 こなたの舌先が、かがみの唇の割れ目をなぞる。 少しだけ開いて迎え入れると、器用に前歯をノックされる。 小さな小さな水音が、脳の奥まで伝わった。 もう一段階、進入を許す。 「ふ……」 まず、吐息。続いて舌先同士が触れ合う。 無味無臭。そのはずなのに、痺れるように甘い。腹筋がぴくりと浮き上がる。 嬉しそうに笑うこなたの気配が粘膜越しに伝わってくる。かがみの体温がさらに上昇。 コタツの中の手を握り返した。 悔し紛れに、なってない。 「――んっ」 手首を親指でなでられた。思わず唇に力が入る。 「んむっ」 挟み込まれたこなたの舌が小さく暴れる。優しく噛んで動きを止める。 先端を軽く吸ってみた。 「……っ」 ふるふるとこなたの震える気配。同時に舌が引っ込む。 ちぷっ。 小さな音を立てて、熱と柔らかさが離れていった。 目を開けると、上気したこなたの顔。唇に手を添えている。 目が合った。 ほんのわずかに戸惑っていた表情が、一瞬でニヤリと笑う。 「……積極的じゃん」 「なっ……!」 かがみの顔が沸騰した。 こなたがますますニヤニヤ笑う。 「舌吸われちゃったよ」 「しょっ――しょうがないでしょ!」 「しょーがない、ね……そかそか♪ そんなに吸いたかったんだ、私の舌」 「――――っ!!」 頭のてっぺんから湯気が噴出する。 少なくともかがみはそう感じたし、こなたにもそう見えた。 「…………」 「んふふふふ~」 真っ赤になって睨みつけるかがみの視線を意にも介さず、こなたは上機嫌にみかんを割る。 一房を摘み取り、ぱくり。 あむあむと動く猫口が恨めしい。 恨めしくて、目が離せない。 こなたはたっぷり時間をかけて飲み込むと、もう一房。 かがみの方へと差し出した。 「はい」 「……」 無言で手を伸ばす。引っ込められた。指が空を切る。 「……何よ」 低い声で、赤い顔で腐るかがみに、こなたはにっこりと笑顔を返す。 「あーん」 「なっ――」 驚いて口を開きかけて、慌てて閉じて、顔ごと逸らす。 「かがみ、あ~~ん?」 小さな手が追いかけてくる。 「……ぃ、ぃぃゎょ……」 なるべく口を開けないようにして、ごにょごにょとつぶやく。 こんな態度を取っても逆に喜ばせるだけだと、やはりわかってはいてもどうにもできない。 「もぉ~、しょうがないなぁかがみは」 案の定、わざとらしいぼやき声。 が、それ以上の追求はなく、意外にも大人しく手が引っ込んだ。 え、とかがみは顔を戻す。こなたはみかんの白いスジを取り除き始めていた。 一つ目は普通に食べていたのに。 思いつつ見ていると、続いて薄皮まで剥き始める。 他の柑橘類に比べて剥きにくいはずの、ノーマルな温州みかんのそれを、小さな細い指が 器用にはいでいく。 やがて鮮やかなオレンジ色の、缶詰から取り出したような一房が完成した。 「……なにやってんの?」 「んー? ……皮がノドに詰まらないように、ってね」 はい? と疑問を深めるかがみをよそに、こなたは「あむっ」とみかんを口の中に放り込む。 と、そのまま何の前触れも見せずにかがみの頭を両手でがっしりとホールド。 「え」 次の瞬間、口をふさがれた。 「――んむ!?」 唇が強引にめくられる。歯に、舌ではない何かが押し付けられ、当たる端からプチプチと潰れていく。 あっという間に酸味のある液体が口の入り口付近にあふれ、こぼれそうになり、たまらず歯を開いた。 甘酸っぱい味と香りが口腔に押し寄せる。 反射的に嚥下する。 休む間もなく、今度はやや薄味の、代わりに粘り気を帯びたものが流し込まれた。 こなたの唾液だ。 意識したとたん、全身が反り返るような震えが走った。 腹の底から何かが競り上がってくるような、あるいは逆に全てが沈み込んでいくような、快感。 くちゅくちゅと卑猥な水音が、それをさらに加速させる。 夢中になって飲み込んだ。 喉が痺れる。 脳が痺れる。 「――っぷは」 「ぁ……」 唇が離れる。 快感が途切れ、一拍遅れて口の周りが冷気に襲われる。 目を開けると、思いのほか近くにこなたの顔があった。 息がかかる距離。 真っ赤に上気している。 潤んだ瞳が、かがみの目をまっすぐに覗き込んでいた。底の見えない深い色。 吸い込まれそうになり、思わず息を呑む。 つややかに濡れ光る唇が、にんまりと笑みを描いた。 「……ものたりない?」 「んなっ!?」 図星だった。 首の周りがカアッと熱くなる。 理性が必死で否定を叫ぶ。が、 「……」 気が付けば、かがみは口元を手で押さえながら首をコクリと縦に振っていた。 上目遣いに覗き見ると、こなたは少し驚いたような顔。 「あれぇ……? どしたのかがみ? なんか素直じゃん」 「悪かったわね。ツンデレじゃなくて」 「いやいや、そのセリフは十分ツンデレだって」 「うるさい」 視線を横に逃がし、蚊の鳴くような声を絞り出す。 「だって……最後なんでしょ、今日で」 「……あ」 こなたの発する気配が変わった。 そう。 こうして二人きりの時間を過ごせるのは、この日が最後なのだ。 明日からはそうではなくなる。完全にできなくなるわけではないが、機会はぐっと減るだろう。 「ん~……、半分、口実みたいなもんなんだけどねぇ」 ぽりぽりと、頬を掻くこなた。 眉が下がり、目が細くなっている。 「ま、だいじょぶだよ。なんとか時間作ってみるから」 「……場所は?」 「……たぶん、だいじょうぶ」 不安が少し、大きくなった。 かがみと、そしてこなたも。 「ごめん」 「なんでかがみが謝るのさ」 「……良いこと、なのよね。わかってるのよ私も。でも……」 かがみはまだいい。だがこなたは複雑だろう。 自分はただ単純に恨めしく思うだけだが、彼女にとっては喜ばしいことでもあるはずなのだ。 今のこの関係を自分が望みさえしなければ、こなたも単純に喜ぶだけでいられたかも知れない。 それを思うと、胸が苦しい。 「もぉ~~、ほんとしょーがないなぁかがみは」 「きゃっ」 いつの間にかコタツを抜け出していたこなたが、かがみの背後から抱きついてきた。 肩があごに乗せられ、頬が触れ合う。甘い匂い。落ち込みかけた気分と体温が再び跳ね上がる。 「考えたってどーにもならないよ。……そんなことより、ね?」 「そ、そんなことって」 「ってゆーか、だからこそ時間を無駄にしたくないじゃん?」 ごく至近距離からの流し目。息を呑む。 まるっきり子どもみたいな外見のくせして、どうしてこんなに蟲惑的な気配を出せるのか。 とてもじゃないが、逆らえない。そんな気になれない。 「……うん」 うなずくと、こなたはますます目を細めた。 「ホント、素直になっちゃって」 指先が首筋をなでてくる。 「んっ!」 あごから耳までのラインを往復。 同時に、熱したハチミツのような声がダイレクトに流し込まれる。 「ツンデレなかがみんも萌えだけど、素直なかがみも、かわいいよ?」 「ばかっ……」 声に力が入らない。全身が粟立っている。 「ばかだもん」 こなたは抱擁を解くと、かがみの隣にぺたんと座り込み、再び両手で両手を包み込んできた。 目は相変わらず妖しく輝いているが、その笑みはどこか無邪気に映る。 「ねぇ」 見た目に相応の甘えた声。 「……なに?」 「今度は、かがみからちょーだい?」 ピシリ。 そんな音がした。 「なっ……!?」 すっかり身を任せる気でいたかがみを、再び動揺が襲う。体温がさらにさらに上昇。 計ったら凄いことになりそうだ。――そんな現実逃避。 そうこうしている間にも、こなたは目を閉じ、やや上向きになって準備万端。 赤ちゃんみたいなほっぺたがほんのりと薄桃色に染まっている。 ほんのり薄桃だとこの野郎、こっちはリンゴみたいに真っ赤っかだってのに。――そんな現実逃避。 「こっ、こな、た……」 声が震える。 こなたは動かない。 どうやら完全に待ちを決め込んでしまったようだ。 ごくり、つばを飲み込む。 かがみは意を決すると、目を閉じ、身を乗り出して顔を前に進ませた。数センチ。 薄く目を開ける。 まだあと数センチ。 目測を定め、また目を閉じる。 さらに意を決して、じりじりと顔を寄せていく。 「……」 じりじり、じりじり。 「……」 じりじり、じり…… 「……?」 疑問が湧く。 こんなに遠かっただろうか。見当をつけた距離は既に通過したはずなのに、唇が温もりに届かない。 眉をひそめて目を開ける。 「……」 赤く染まったこなたの顔があった。 しかしそれは、期待にでも羞恥にでもなく、喜悦に。 繋いだかがみの手に違和感を与えない限界まで、上半身が後退していた。 「……ぷっ……」 膨れた頬から笑いが漏れた。 「なっ……!」 からかわれた。 キスしようとしている顔を、至近距離、真正面から観察された。こんなに恥ずかしいことはない。 頭の中が真っ白になり、白熱し、爆発した。 「――ばかぁっ!!」 絶叫。 耳から首元まで真っ赤に染めて、涙を飛ばして、かがみは叫ぶ。 こなたが目を丸くしてのけぞった。 「ご、ごめん……」 「ごめんじゃないわよ! なんでこんなことするのよっ!」 「やっ、だって、その……かがみが可愛かったから、つい……」 「ばっ――あ、アンタはそんなことばっかりっ!」 怒鳴り、そっぽを向くかがみ。 あからさまな照れ隠しだったが、こなたは指摘してはこなかった。 代わりに繋ぎっぱなしだった手をきゅっと握ってくる。 「あの……」 「……」 「ごめんね、かがみ。……うん、ホントごめん」 「……」 「ついいつものノリでやっちゃった。そんなに傷つけちゃうとは思わなかったから……」 珍しく真摯に、心からこなたは詫びる。少なくともかがみにはそう聞こえる。 しかし真横を向いたまま動かない。 「……」 いや、視線だけが時おりちらちらとこなたの方に向いてしまっている。 単純なものだ、と、外に出さぬよう自嘲する。 既にかがみは九割方許す気になりかけていた。こんな、たった一言二言謝られただけで。 しかし、やはり、悔しい。 せめて何か一つ、余裕を持って「許す」と言えるだけの理由がなければ収まらない。収めたくない。 「……ねぇ、どうしたら許してくれる?」 猫なで声でこなたが囁く。 気付いているのだろう。かがみのそんな感覚に。 「お願い、かがみ。なんでもするからさ。言えた義理じゃないけど、このままなんてイヤだよ」 「……」 形だけなら懇願だが、意図するところはつまり譲歩だ。 謝ってやるから機嫌を直せと、そう言っている。 ――だったら、乗ってやろうじゃないか。 「……なんでも?」 「うん」 「そう……」 ぼそり、つぶやき、かがみはこなたに向き直る。まず目線だけで。一拍置いて、顔と身体も正面に。 向き合う体勢に戻った。 「じゃあ……手」 「手?」 「離して」 冷たく突き放すように言うと、軽く裏切られたような顔をしながらも、こなたは素直に手を離す。 その様子を見てやや溜飲を下げつつ、かがみは自由になった両の手で、先程されたのと同じように、 こなたの頭を鷲掴みにした。 「え」 「動かないで」 そして一言。 ほぼ同時に掴んだ顔を引き寄せ、自分も押し出し、唇に唇を押し当てた。 「!?」 こなたが目を剥く。 本能的にか、身をよじって逃れようとする。もちろん思い通りにはさせない。 勢いに任せて舌を突き入れ、上下の唇の裏側をぐるりと一周。手の中で小さな身体がびくりと跳ねた。 そんな反応にかがみは心の中でガッツポーズを決める。 成功だ。 たった今、言われるがままにやったおかげで酷い屈辱を味わう羽目となったそのことを、 さらに自分から繰り返してくるとはまさか思うまい。そのように考えての行動だ。 あとはこなたが気を取り直して反撃に転じる前に口を離せば―― 「あ……」 「……♪」 「!」 見た。 切なそうな物欲しそうな顔。と、見られたことに気付いて焦る顔。 一瞬だけだったが、確かに見た。 「おっけ。許してあげる」 「うぐぅ……」 どこかで聞いたような呻きを上げて上目遣いに睨んでくるこなたの視線を、 かがみは満足感を持って受け止める。 「何よ。私からして欲しいって言ったのはあんたでしょ」 「ウヌゥ……」 「その上でさっきのも許してあげるって言ってるんだから、感謝しなさいよね」 満足感。 達成感。 優越感。 それらに浮かされ――かがみは油断した。 「だったら……もういいよね」 「え?」 こなたが何かをつぶやいた。 それが聞こえたと思ったときには、かがみの視界は縦に九十度回転していた。 「……え?」 押し倒されていた。 「もうチャラってことで、始めちゃってもいいよね?」 目が据わっている。 いつもの余裕の笑みが消えている。 「ちょ」 「待たない。てか今ので火ぃついちゃった」 言うが早いか、目の前の顔がさらに急接近。何を思う間もなく、ふさがれた。 「んんっ!?」 間髪をおかず熱いカタマリ――こなたの舌が、かがみの唇の裏側をぞろりと一周。 肩が抜けそうになるほど縮み上がった。 舌は続いて歯の内側まで再度侵入し、上あご、下あご、頬の裏、歯茎、舌の裏、そして舌。 口腔内のありとあらゆる箇所を舐め、くすぐり、ねぶり、這いまわっていく。 「~~~~――っっ!!」 呻き声すら舐めとられるよう。 首が限界まで反り返る。折れそうだ。腰が引きつって、右足が跳ね上がり、空を切る。 半ば無意識に伸ばした腕が、何故かコタツの足を掴んだ。 違う。これじゃない。 まるで言うことを聞かない指を苦労して引き剥がし、再度中空をさまよわせる。 「……っ、……!」 触れた。柔らかい布地。 こなたの半纏だ。 縋りつき、引き寄せる。 素直に身体を預けてくるこなた。 軽い。 下唇を甘噛みされた。 さらに舌先でちろちろとくすぐられ、次いで再び口腔内を蹂躙される。 背骨の末端にひりつくような痺れが生じ、瞬く間に全身に伝播した。 真っ白な衝撃が脳髄を突き抜ける。 意識が一瞬、どこかに跳んだ。 そして、 「…………――っぷは」 唇が離される。 「ぁ……」 数秒だったのか、数分に渡っていたのか。 それすらも判別がつかなくなるほどに溶かされたかがみの頭が、とりあえず酸欠から 開放されたことだけを理解する。 「はぁ……はぁ、は――ぁ…………」 呼吸もままならない。 軽く達してしまったらしい。 「――かがみ」 声が降ってきた。 けっこうな努力をして焦点をあわせると、真正面。つまり真上に、こなたの顔。 思っていたよりも若干距離があった。上体を起こし、髪をかき上げている。 「にゅふふ、いーいカンジに蕩けてきてるね」 自分の指を舐めながらそんなことを言って、そしてまた、ずい、と顔を寄せてくる。 が、今度は唇を素通りし、脇へと逸れた。 「んっ」 熱い吐息が耳をなでる。 「可愛い声、いっぱい聞かせて?」 「そ……――ひっ!?」 言葉と同時、音もなくかがみのスカートの中に滑り込んでいたこなたの指が、 最も敏感な部分にいきなり触れた。 「わっ♪ こっちもとろとろ」 「そっ、んな、こと――んんん、んっ!」 下着の上から、中指が割れ目をなぞり、親指が突起を的確にこね回す。 「ふ、ううっ、や……あ、ああっ!」 声が抑えようもなくこぼれ落ち、腰が勝手にびくびくと跳ねる。 「てか、濡れすぎじゃない? アナルの方まで染みてきてるよ?」 「あなっ!?」 とぼけたような日常口調の中に唐突に混じりこんだ卑猥な単語に、脳が沸騰する。 「そ、そういう――ぅうっ、こと、言う、なぁ!」 「いつまでも初々しいねぇかがみは」 あざけるような声。 けれど決定的なところで優しさを残した声。 かがみの背筋を震わせる。 「こんだけ濡れてれば、もうだいじょぶかな?」 囁いて、こなたはかがみの下着をずらし、入り口に直に触れた。 「んっ……」 思わずのけぞり、腰を引いてしまうが、こなたはぴったりとついてくる。 しかし――それだけだ。ついてくるだけ。 指は先ほどまでのように入り口付近を浅くなぞるだけで、奥にまで入ってこようとはしない。 「こな、た?」 閉じていたまぶたを片方だけ開けると、愉しそうに笑っているこなたと目が合った。 「どっち?」 「え……?」 意味がわからない。 何が「どっち」だというのだ。 両目とも開き、視線で問いかけると、こなたはますます笑みを深めた。 かがみのよく知っている、こなたの笑い方。 いたずらを仕掛けてくるときの顔だった。 「ど・う・す・る・?」 「あっ、や、うっ」 声のリズムに合わせてクリトリスをタッピング。 もだえながら、理解した。 こいつっ、言わせる気だ。 「ほらほらかがみ? もう行っちゃう? それともも少しほぐす?」 「う、うう……」 やはり。 かがみに“おねだり”させる気だ。 「こなっ……たあ……っ!」 「うん、私はここにいるよ? どうして欲しい?」 「ど、どうって……んあっ、うっ!」 「ね、ちゃんと言って?」 「だ、だか、らぁ……っ」 囁く間も、こなたは指の動きを止めようとはしない。 強すぎず、弱すぎず、一定の調子で入り口だけをゆるゆるとなぞり続ける。 もどかしい刺激に思考力が削られる。 「お――」 「お?」 「……おねがいっ、こなた……!」 だというのに、羞恥心だけが最後まで残り続けるのは何故なのだろう。 「う~ん……ダメだよかがみ。ちゃんと言わないとわかんないよ?」 「ばか……っ!」 胸元にしがみついて怒鳴るが、そんなことで怯む相手ではない。 怒鳴ったといえるほどの声も出せていない。 「ほぉら、かがみ」 「うっ……」 「このままでいいの?」 「やっ、あ、っくぅ……」 「さっきみたいに素直になってよ。ね?」 こなたの声も少しずつ熱を帯び始めている。口調も懇願のそれに近い。 が、かがみは気付かない。 そこまでの余裕は既にない。 そして、ついに。 「う、ううぅ……こなたっ」 「なに、かがみ?」 「……おねがいっ。入れて……っ!」 ついに、言った。 言ってしまった。 ただでさえ熱かった頭と身体がさらに発熱する。血液の代わりにマグマが流れているかのよう。 「入れるだけで、いいの?」 しかし、こなたはなおも言う。 「――っっ!!」 ガリっ。 食いしばった奥歯が嫌な音を立てた。欠けてしまったかも知れない。 どうでもいい。 そんなことは、どうでもいい。 もう限界だ。 「か――掻き混ぜてっ! 気持ちよくさせてっ!」 叫ぶ。 声が裏返る。 「……」 こなたが一瞬だけ、心から幸せそうに笑ったが、その肩に顔をうずめているかがみにはわからない。 「……よくできました」 ただ、囁き声に秘められた喜びと、頬への口付けに込められた優しさは、理解できた。 「じゃ……ごほうび、あげるね?」 「あっ……」 つぷり。 こなたの指が、入り口を割って潜り込んでくる。 「うっ、あっ」 激しい異物感。 これが本当に、こなたのあの細い指なのかと思う。 そしてそんな思考も、すぐに快感に押し流される。 「相変わらず、キツキツだね。まだ二本が限界かぁ」 「んっ――あ! あぅっ!」 ゆっくりと、丹念に。 まるで何かを探すように、指は襞のひとつひとつをなぞり上げていく。 「ひっ、き、あ、うあっ!」 奥に手前に小さなピストンを繰り返し。 また右に左に捻りを加えながら。 「っ! ――はぁっ……ふあ、あ、あ、ああ、あっ」 じわりじわりと、確実に、かがみの中心へと迫っていく。 そうして奥まで来くると、今度は襞を引っかきながら戻っていく。 「っくぅぅぅ……っ!」 「足閉じちゃだめだよ、かがみ」 「だっ……だ、って……!」 そんなことを言われても、閉じたくて閉じているわけではない。 腹筋が縮み上がったまま戻らない。 「――あっ! う……あ! そこっ!」 と。 ひときわ強烈な電気が、腰から脳髄までを一気に駆け抜けた。 「ん? ここ?」 「だっ! やっ! だ、めっ……!」 散々に焦らされたせいもあるのだろう。快感が増大し、身体がまるでいうことをきかない。 突かれるたびに全身がでたらめに跳ね回る。 首がのけぞり、後頭部が畳に擦れる。 「前と場所違わない?」 「知ら――や、はあっ! ……しら、ない……わよっ! くっ、ああぁあっ!」 「むふふ、まいーや。ココね」 「まっ、ちょ――――ひぁあっ!?」 まぶたの裏に火花が散った。 指の動きが変わった。 往復、回転、ともに大きくなり、奥に来たときにはたった今見つけられたポイントを的確に押していく。 くちゅ、くちゅと、攪拌の音も粘り気を増し、なけなしの理性を切り刻む。 思考が掻き乱され、磨り潰される。 頭の中で快感と羞恥がせめぎ合う。 「ここかー? ここがえーのんかー?」 「あ、あっ、あ、あ、あーっ、あ、だめ、っあ!」 気持ちいい、恥ずかしい。 恥ずかしい、気持ちいい。 双方が双方を増幅しあい、それ以外のことがどんどん押し遣られていく。 「やあっ! あ、だめっ、だめ……そっ!」 「お、そろそろイっちゃう?」 「やっ!」 図星だった。 必死で顔を背けようとするが、こなたはそれを許さない。 空いている方の手でかがみの頬を捕らえ、やんわりと、しかし有無を言わせず向きなおさせる。 「逃げちゃだーめ」 「いやっ、見ないで、ばか、あっ……!」 「だが断る。かがみの一番カワイイとこ、見・せ・て?」 「やっ! だめっ! ふあっ!」 こなたが指のペースを上げた。 ハァハァと熱い吐息が耳にかかる。 そうして――手首を大きく捻りながら、親指でクリトリスを押し潰した。 「イッ……――――――――っ!!」 弾けた。 白い、何かが。 強烈な浮遊感。いや、落下感。 曖昧な白に意識が塗り潰されて、かがみは果てた。 「可愛かったよ」 かがみの髪を梳きながら、頬に軽く口付けつつ、こなたが言う。 「……ばかぁ……」 息も絶えだえに抗議を返すが、弱々しいその声は、こなたをさらに喜ばせる効果しか持たなかった。 悔しい。 愉悦に蕩けきった笑顔が恨めしい。 そんな反応を少なからず嬉しく思ってしまう自分が、何より悔しい。 「さて」 と、こなたが半纏を脱ぎ捨てた。 セーターとスウェットの上下も脱ぎ去り、下着姿になると、かがみの服にも手をかける。 「それじゃ、脱ぎ脱ぎしましょうね~」 「え、ちょ」 まだ少し力が入らないが、反射的に抵抗する。 「だから待たないってば。こんなもんで終わるわけないでしょ」 確かに。 まだ自分の方しか気持ちよくなっていないし、ここまでなどと思ってはいないが、 「はい、バンザ~イ」 「じ、自分でするってば」 いやらしく伸びてくる手を振り払い、身体を起こすと、かがみはゆるゆるとボタンを外し始める。 しかし、 「……」 「全部脱いでね?」 指をもたつかせていると、こなたが言った。胡座をかきながらニマニマと笑う。 「え? 全部?」 「うん」 思わず手が止まる。 いつも『半脱ぎの方が萌えるから』と恥ずかしい格好ばかりさせたがるのに。どうしたというのだろう。 やはりこなたも、最後ぐらいはまともにと思っているのだろうか。 「ベッドの上以外だと全裸の方が萌えるんだよね」 「……」 脱力する。 そんな殊勝な相手ではなかった。 「あ、でも靴下は残してね?」 「……もぅ……ばかっ」 ☆ 「かぽーん」 湯気の立ち込める空間に、間の抜けた声が響いて消える。 「なによ、いきなり」 「んー? お風呂場っていったらこの音でしょー」 あのままさらに小一時間ほど肌を重ねたあと、かいた汗を流すために二人で風呂に入っている。 二人とも浴槽に浸かり、こなたはかがみの足の間に三角座りで納まって、胸元にもたれかかる体勢。 自然、かがみはこなたを抱き抱えるように、その肩に両腕を回している。 互いに預け合う体温と体重が、ただ心地よい。 二人分の長い髪の毛が、湯の中で溶け合うように複雑に絡み合っている。 「……でも、何の音なんだろ」 「知らないわよ。洗面器か何かじゃない?」 「ふーん」 つぶやくと、こなたは湯船から身を乗り出して洗面器を手に取り、そのまま床に打ちつけた。 コンッ。 軽い音が浴室に響く。 「……音、違うよ?」 「知らないってば」 ため息混じりにかがみは笑う。 しかし、確かに言われてみれば、何の音なのだろう。 かがみの読む漫画やラノベでも風呂場のシーンとなるとそんな擬音が使われることが多い気がするが、 実際に聞いたことはないように思う。 「むー。かがみが冷たい」 元の位置に収まりなおしたこなたが、不満げに唇を尖らせる。 「身体はこんなにあったかいのに」 「悪かったわね」 「中は熱いぐらいなのに」 「やめんかっ! このセクハラ親父!」 怒鳴り声が反響する。 酷い下ネタだったが、即座に返せてしまった。 付き合い始めのころはもっとずっと軽いものでも真っ赤になって固まっていたのに。 この半年ほどで、すっかり慣れてしまった。オタクな知識も随分と増えた。 どんどんこなたに染め上げられていく。それが実感できる。 多少は悔しさも感じるが、これは言い換えればココロの距離が近づいているということでもある。 そう考えると、やはり嬉しい。 かがみは思う。 これから先、自分はどうなっていくのだろう。 さらに半年後には。そして一年、二年、三年後には――否。 そんな、ことよりも。 明日、以降は。 かがみは、そしてこなたは。 どうなって、しまうのだろう。 「……ねぇ、こなた」 「んー?」 「その……名前、なんていうんだっけ」 「え? ――ああ、ゆーちゃんだよ。小早川ゆたかちゃん」 コバヤカワ、ユタカ。 それが、この泉家に居候することになる、こなたの従妹の名前。 実際に住み始めるのは明後日からだが、明日はその準備があるらしい。だから今日が最後なのだ。 「ゆたか、ね。なんか男の子みたい」 「あ、ソレ言っちゃ駄目だよ。気にしてるみたいだから」 「そっか。ごめん」 こなたの言葉に、とりあえず謝るかがみだったが、あまり気持ちは入っていなかった。 仕方がないといえば仕方がない。 彼女の出現により、こうして二人きりで過ごせる機会は確実に減ってしまうのだ。 しかも、恋人であるかがみを差し置いて、こなたと一つ屋根の下で暮らすことになる女の子。 良い感情を持てという方が無理な話だ。 かがみはそのまま、こなたの首に回した腕に力を込めて、縋りつくように抱きしめた。 「かがみ?」 「……信じてるんだからね?」 「や、説得力ないよ?」 苦笑いの混じった返答。 「だって……」 「もぉ、何度も言ってるよね? ゆーちゃんはホントに妹みたいなもんなんだってば。かがみだって つかさとどうこうなったりしないでしょ?」 「……」 確かにその通りだ。 かがみだってわかっている。仮にそうでなくとも、こなたは浮気などしない。 そう見せかけたイタズラならやりかねないが、一線を越えることはきっとない。 わかってはいるが、しかし、やはり理解と納得は別の問題だ。 「あー、もー」 ざぱっ、と勢いよく、こなたが立ち上がった。 反転し、かがみに向き直ってくる。そしてとっさに反応できずに固まってしまったかがみの頭を、 先ほどのように両手で、しかし今度はそっと包む。 またキスをされるのだろうか。 今はそんなものが欲しいわけではないのだが、されること自体は嫌ではない。 目を閉じる。 が、訪れたのはコツンと軽い感触だった。唇ではなく額。目を開ける。 「大好きだよ」 「……」 「私が好きなのは、かがみだけ」 何故だろう。 完全な不意打ちとなるはずだったその一言は、かがみの心に無理なく浸透し、 全身に優しく溶け込んでいった。 ――ああ、これだ。 ――これが欲しかったんだ。 ようやく、埋まった。 渇きにも似た嫉妬心が掻き消えて、代わりに歓喜と幸福感が湧き起こり、そして溢れ出す。 「……私も、」 目の前の瞳をまっすぐに見つめ返しながら。 すう、と一息。 「大好き」 瞬間、こなたが目を見開いた。 一拍遅れてその顔が真っ赤に染まり、 「っぷお!?」 奇声を発しながらのけぞった。 「え?」 「か、かかがみ……ズルイよ。それハンソク」 デレデレに茹だった顔と声。こんなこなたを見るのはかがみも初めてかも知れない。 「ちょ、な、なによ。どうしたのよ」 大いに戸惑う。 “それ”とはなんだ。何がここまでこなたを不覚にさせた。 確かに、かがみの方からこなたへ、ここまでまっすぐに真正面から愛情を伝えることは稀ではあるが…… 「…………ねぇ、こなた」 否。 稀ではない。皆無だ。皆無だった。 つまり、今のが始めてだ。 「な、なにさぁ」 やや回復しつつあるこなたの手を取って、かがみはぐっと身を寄せる。 「え、ちょ」 押されるように上体を反らすこなた。湯が大きく波打って、少し溢れた。構わずかがみはさらに迫る。 「こーなたっ」 恥ずかしさをぐっと堪えて、笑う。 「だ、だから、なにってば」 「……大好き」 「っ……!」 一瞬でまた茹で上がる。 かがみはニヤリと意地悪く――傍目にはだらしなく――笑った。 「どうしたのぉ? こなたぁ?」 「ど、どうって、そんなの」 必死で目を逸らそうとするこなただったが、逃がさない。 肩に背中に手を回し、しなだれかかる。 「もしかして……イヤだった?」 「そ、そんなわけないけどっ」 「ほんとに?」 「あ、当たり前、じゃん」 「そう? ありがと。嬉しい」 にっこりと笑顔を作る。 いや、作るまでもなく、顔全体が勝手に緩んでいく。 かがみにも恥ずかしい気持ちはもちろんある。顔のみならず全身が熱を持っている。 湯のせいだけではない。 しかし今は、それ以上に、 「大好きよ、こなた」 「~~っ!」 こなたの反応が、楽しい。 「……ああ、かがみが、かがみが壊れてしまわれた。村はもうオシマイダアー」 「何よそれ」 「だって! そんなのズルいよ! いきなりデレデレになるなんて! ――はっ! さてはキサマ、 偽者だな! おのれっ、本物のかがみをどこへやった!?」 ぐいぐいと抱擁を引き剥がしにかかりつつ、こなたが喚く。 「ふふふっ、駄目よ? そんなネタに走ろうったって逃がさないんだからね?」 「う、うぐ……」 「知らなかったわ。あんた、こういうストレートなのに弱かったのね」 「ううぅ、一生の不覚だよ……」 とはいえ、それも今このときだけだろう。 次に同じことをしてもきっと上手く行かない。よほどタイミングを読んで隙を突かなければ。 それに、あとで冷静に戻ったら、逆にこのことをネタにからかわれてしまうに違いない。 でも。 ――だから、 「ねぇ、こなたも言って?」 「いっ――さ、さっき言ったじゃん」 「もっと言ってよ」 「うぅ~……」 「おねがい」 「……わかったよぉ。――その、かがみ」 「うん」 「す、好き……だよ」 「私も大好きっ」 「う、ううううぅ……ぅにゃあーっ! もおーっ!」 今の内に、思いっきり甘えてやろうと、かがみは思うのだった。 了 コメントフォーム 名前 コメント GJ -- 名無しさん (2022-09-29 16 50 53) ああああああああああ!!!! 何て素晴らしい百合だあああああああああ!!!!!!! -- 名無しさん (2013-09-10 23 09 11) 二人で頑張ってください!! -- 名無しさん (2010-08-22 12 30 50) いい…… やはりこなかがはこうでなくては! -- コメント職人U (2009-11-22 13 09 32) 悶えるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ なんという甘甘SSなんだ超GJ! -- 名無しさん (2009-10-11 03 38 20) な、なんというあまあまえろす… -- 名無しさん (2009-01-11 11 44 12) これがっ…最萌えSS…!! -- 名無しさん (2008-12-24 00 31 13) もうデレッデレwwwww萌え死んだwwww -- 名無しさん (2008-12-23 04 17 19) こなた可愛いッwやっぱこなかがにはあんまいエロスが似合う(ぉ -- 名無しさん (2008-12-15 00 53 08) これ大好きだ -- 名無しさん (2008-12-12 00 24 18) ラブラブはいいよね…こなかがはいいよね…らき☆すたはやっぱりいいよね…作者殿、GJです!! -- にゃあ (2008-12-04 17 20 04) GJ!良いエロス!良いこなかが!!乙女なこなたも好きだけど、普段の こなたのままかがみとラブラブしてるのも良いですなぁw とにかく萌えました!www -- 名無しさん (2008-12-03 00 26 20) 読んでた俺も思わず「ぅにゃあーっ!」 -- kk (2008-12-02 23 24 05) ラストのこなたの動揺だけでもコレはもうどんぶり五杯は硬いw -- 名無しさん (2008-12-02 19 26 58) 何この破壊力 -- 名無しさん (2008-12-02 03 07 57)
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画1_575t "中国人姿の日本兵" http //www21.atwiki.jp/tohohopeacewalk/pages/148.html http //pipponan.fc2web.com/gazokensyo_1/ga-575.htm -------------------------------------------------------------------------------- [575]中国人姿の日本兵 熊猫 06/1/15(日) 21 23 [576]Re(1) 中国人姿の日本兵 熊猫 06/1/15(日) 21 41 -------------------------------------------------------------------------------- [575]中国人姿の日本兵 ←back ↑menu ↑top forward→ 熊猫 - 06/1/15(日) 21 23 - -------------------------------------------------------------------------------- 引用なし パスワード -------------------------------------------------------------------------------- ~添付ファイル~ ・名前 : arusenyu000.jpg ・サイズ : 157.3KB -------------------------------------------------------------------------------- ~添付ファイル~ ・名前 : arusenyu001.jpg ・サイズ : 141.3KB 左は農民の姿をした工作隊員 1942年3月 唐山北方地区、山里各庄にて 右は朝市の密偵 1941年10月 河北省束鹿県和睦井にて 中央と右後方の白衣が工作隊員 『ある戦友の記録』喜多原星朗(白金書房)-84-より 【引用開始】-------- 敢死工作隊 昭和16年夏、春二部隊第3中隊本部は河北省束鹿県城内に在った。その一分隊である和睦井警備隊に所属して、大日本軍和睦井敢死工作隊なるものをつくった。 この隊名の「敢死」とは日本語に訳すと決死隊の意である。 また「工作隊」とは、情報収集・作戦・宣撫工作とあらゆる軍事行動を任務とする隊を指す。 工作隊長には旅団司令部の支那語就業を終えて原隊復帰した喜多原(著者)が任ぜられ、隊員は約14、5名であった。工作隊の第一の目的は、情報収集である。毎日2名~3名がひと組となり、日本軍警備地区内外の部落で相手側の作戦行動や宣伝活動などを綿密に偵察し、本体へ状況報告することが日常業務であった。 (中略) 情報収集活動にはとくに優れた特定の隊員を当て、随時、便衣を着用し農夫や大工に返送した。(中略)一般民衆はわれわれを密偵とよんでいた。 【引用終了】-------- このような密偵として有名なのは、平井栄三郎氏を取材した『中国獄中二十五年 奇跡の日本人』斎藤充功(学研文庫)ではないかと思います。当時、多くの日本兵が中国人として潜伏しておりましたが、その写真は極めて少ないのではないでしょうか。 1,068 hits -------------------------------------------------------------------------------- [576]Re(1) 中国人姿の日本兵 ←back ↑menu ↑top forward→ 熊猫 - 06/1/15(日) 21 41 - -------------------------------------------------------------------------------- 引用なし パスワード -------------------------------------------------------------------------------- ~添付ファイル~ ・名前 : arusenyu002.jpg ・サイズ : 139.4KB -------------------------------------------------------------------------------- ~添付ファイル~ ・名前 : arusenyu003.jpg ・サイズ : 105.3KB 左の写真 1942年12月 冀東地区司集鎮にて 木匠(大工)木匠頭は便衣姿の工作隊長 右の写真 1941年11月 河北省束鹿県和睦井にて 帽子をかぶって中央で食事をしているのが喜多原星朗氏 その隣が警察署長 氏名まではっきりしている写真は更に珍しいのでは・・・・・・ 1,054 hits --------------------------------------------------------------------------------
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PS3ガーレ コンボ Xbox360版ガーレ コンボ 体験版攻略3Dステージのジャンプ アザゼル(爺さん) 白い道(隠し通路) 2Dステージ ノーマル雑魚の対処 ステージ攻略 ボス攻略 PS3 ガーレ 【R1+×】でホバーダッシュ 空中で攻撃したほうがホーミング性能がいい 【□】ディレイ【□】ディレイ【□】:頭上投げ 空中で【□】長押し:全弾連射 左スティックグリグリしながら、□連打すると追尾 【□】ディレイ【溜め□】:一直線に爆撃 コンボ □→□→□→R1+□→×→□→□→R1+□→□ 攻撃始めて数発はボタン押したタイミングでヒットするが、途中からヒットタイミングが遅れる。 その時に別系統のコンボを入力するとコンボが切り替わる仕組みみたいだ。 ヒットした回数を計って、最後の一撃二撃手前で違うコンボを入力する事を続けると回数繋がる。 Xbox360版 ガーレ 【RB+A】でホバーダッシュ 空中で攻撃したほうがホーミング性能がいい 【X】ディレイ【X】ディレイ【X】:頭上投げ 空中で【X】長押し:全弾連射 左スティックグリグリしながら、X連打すると追尾 【X】ディレイ【溜めX】:一直線に爆撃 コンボ X→X→X→RB+X→A→X→X→RB+X→X 攻撃始めて数発はボタン押したタイミングでヒットするが、途中からヒットタイミングが遅れる。 その時に別系統のコンボを入力するとコンボが切り替わる仕組みみたいだ。 ヒットした回数を計って、最後の一撃二撃手前で違うコンボを入力する事を続けると回数繋がる。 体験版攻略 3Dステージのジャンプ イーノックの真下に影ができる。それを頼りに着地 長い距離のジャンプは、ポーン・ポーンという感覚でジャンプボタンを押すといい アザゼル(爺さん) やられイベントではない。倒すことが出来る。 距離を取る むやみに突っ込まず、相手の出方を観ることが大切 ダッシュ攻撃 ノーマルだと一度でも食らうと死のコンボへまっしぐら。 避けるなら真上がオススメ。タイミングはややシビアだがジャストガードも可能。 攻撃チャンス ダッシュ後はコンボを叩き込むチャンス。倒れるまで殴れ 起き上がり 倒れたらすぐに逃げること。起き上がりに攻撃判定がある 黒い玉(ハエ玉) 食らうと動きを止められてしまう。 これを出しているとき、アザゼルに隙ができるので攻撃するのもいいが 怖いならダッシュまで待とう。 暗黒太極拳 緑色のオーラを纏いながらその場で太極拳のような動作。 この時に攻撃を当ててしまうと距離を問わず強烈なカウンターが飛んでくる。 ディレイをかけた通常攻撃でキャンセルする事もできるが、 慣れてない内は休憩時間とでも思って武器の浄化をしておくのがベター。 白い道(隠し通路) アザゼル戦終了後、少し進んだ先にある穴だらけのトンネル。 入口の上にダブルジャンプで辛うじて乗れる隠し通路があり、 その先で自由の民が手紙をくれる。 ここを通ることで面倒なジャンプを回避できる。 2Dステージ 白い雲 次の雲や浮石が現れるまで進んだほうがいい。慌ててジャンプする必要はない 力の焔 大きな力の焔がある。製品版では取るとブーストが発動できる状態になるが体験版では出来ない フーフーさん(エゼキエル)の顔が現れたとき、下へ落ちる浮石を渡って行けば取れる。 普通に渡るだけでは高度やタイミングが若干シビアなので、石と石との間を何度か行ったり来たりして イーノックの高度を上げ、確実な位置から取りに行こう。 その他 体験版では全く意味はないがこのステージでも攻撃動作は可能。 たまには雲の上でクルクルまわるなり、ガーレでビュンビュンするのもいいんじゃないかな ノーマル雑魚の対処 ガードが硬いため、攻撃がなかなか通らない。 ディレイを駆使すると相手のガードを崩すことが出来る。 敵の攻撃にすぐに反応してガード出来るようになると楽。 ちなみに、浄化はコンボに組み込めるので敵がひるんだ隙に再浄化してしまおう ステージ攻略 ボス攻略
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XI (サイ) サイキックフォース 1、2 (PS) COMPLETE 最後の日本兵 サイレン サイレントヒル 1、2 サガ フロンティア サムライスピリット 斬紅朗無双剣 サルゲッチュ ザルツブルグの魔女 サンダーストーム&ロードブラスター Gダライアス シミュレーションRPGツクール シムアース シャーマンキング スピリット オブ シャーマンズ シャーマンキング 超・占事略決3 シャイニング ウイズダム シャイニング フォース3 シャイニング ザ ホーリーアーク ジャガーノート 戦慄の扉 シャドウタワー シャドウハーツ 私立ジャスティス学園 熱血青春日記2 真・三國無双 マルチレイド 真・三國無双2 猛将伝 真・女神転生 1、2 真・女神転生 デビルサマナー 真説・夢見館 スーパーロボット大戦 F、α、外伝、OG、OG外伝、INPACT スーパーロボット大戦 スクランブルコマンダー 1,2 スターグラディエイター スターブレードα ストライダー飛竜 1&2 ストリートファイター ZERO3 ストリートファイターEX plus α スナイパー2 スナッチャー スプラッターアクション スプリガン ルナヴァース スペースグリフォンVF-9 スレーヤーズ ロイヤル1,2 世界樹の迷宮2 ゼノサーガ 2 ゼロ 1、2 ゼロ・ディバイド 戦国BASARA 戦国無双 双界儀 Z.O.E 装甲騎兵ボトムズ 青きベルゼルガ物語 装甲騎兵ボトムズ ウド・クメン偏 (PS) ゾーク・ワン ゾンビ式 英語蘇生術 イングリッシュ オブ ザ デット ゾンビVS.救急車
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今日 - 合計 - 最後の忍道の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 14時02分17秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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DQM-J 攻略 管理人が攻略した所は、「管理人のやり方」を掲示!攻略出来ることを約束します! 情報提供はこちら 2/12 移転終了。攻略開始
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攻略チャート Part2 洞窟クリア後~洞窟から2番目の町へ 2番目の町 攻略チャート Part2 洞窟クリア後~ 洞窟から2番目の町へ することを記述 2番目の町 することを記述 注意したほうがいいことなどは この形で書くと目を引きます 入手アイテム 場所 あいてむ1 宝箱 あいてむ2×2 宝箱(隠し) Part2へ
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第一話「参上!怪盗ワリオ」 ムービーシーンはSTARTボタンでスキップできる. 塗り絵系のトラップは判定が甘いようで塗る色さえ合っていれば多少はみ出していてもよい. チュートリアルステージ.怪盗ワリオのチュートリアルが終わったら開始位置からずっと右に進んでいく. なお今作では普通のワリオの状態で進むことはなくこの怪盗ワリオの状態がデフォルト. 途中でスペースワリオのチュートリアルとイベントが発生.アルデンテと接触してもゲームの進行上は問題ない. 青色のスイッチ?やロープなどにスペースワリオのレーザーを当てることでギミックを作動できる. 紫色の宝箱のある部屋の上のはしごへ上るとドアがあるので入る.左へ進んでいくとイベント発生.相変わらずアルデンテと接触しても問題はない. 紫色の宝箱にはステージのマップが入っており,攻略する上で非常に役立つ.が2周目以降などで構造を把握していれば特に取る必要はない. 突き当りのドアへ入り,右→上の順番で進む.左にはセーブ場所があるが落とし穴があるので注意. 落ちた場合もダメージは受けずすぐ横の梯子で登れるのでなんということはないのだが. 赤色のレーザーに触れても直接ダメージを受けることは無いがハンマーのようなものが落ちてきて,それに当たるとダメージを受ける. しゃがんでいればハンマーは当たらないのだが実はレーザーに触れた位置にいても当たらない. 完全な初見殺しでありプレイヤーにギミックを観察して進めさせるためのチュートリアルといえる. 上→左の順番で進んでいき,梯子を上るとアルデンテUFO戦. 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 最終話
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攻略チャート Part1 プロローグ~最初の洞窟までプロローグ 最初の町 最初の洞窟 攻略チャート Part1 プロローグ~最初の洞窟まで プロローグ することを記述 最初の町 することを記述 注意したほうがいいことなどは この形で書くと目を引きます 入手アイテム 場所 あいてむ1 宝箱 あいてむ2×2 宝箱(隠し) 最初の洞窟 することを記述 強調したい場合に下線や太字にする。 両方も可能 BOSS ??? 名称 HP 備考 洞窟の主 400 最初のボス。回復を忘れなければ大丈夫 詳細はこちら 入手アイテム 場所 あいてむ1 宝箱 あいてむ2×2 宝箱(隠し) あいてむ3 ボスドロップ Part2へ